はじめに
韓国のポップ音楽シーンで歴史的な節目となった韓国KPOP第1世代。1990年代後半から2000年代初頭にかけてデビューした数々のグループは、独自の音楽スタイルやパフォーマンスで世界中のファンを魅了しました。本記事では、一般的に言われている第1世代の区分(デビュー基準1994年〜1998年)に基づき、第1世代の代表的な男性グループと女性グループに焦点を当て、彼らが韓国KPOPに与えた影響とその活動の軌跡に迫ります。
【KPOP第1世代:男性グループ】
1994年デビュー:DJ DOC

DJ DOC
音楽界に革命を起こしたパワフルなラップとエネルギッシュなステージパフォーマンスで一世を風靡したDJ DOCに。
メンバーはイ・ハヌル、キム・チャンヨル、チョン・ジェヨンの3人で、3人ともDJ出身で暴力前科者でもある。
DJ DOC「Run To You」
boney m.の「daddy cool」をサンプリングした曲で、日本でもDJ OZMAが「アゲ♂アゲ♂EVERY☆騎士」というタイトルでカバーしている。
1995年デビュー:R.ef

R.ef
1995年3月14日にデビューしたイ・ソンウク(リードボーカル)、パク・チョルウ(ラップ/リーダー)、ソン・デヒョン(サブボーカル/ラップ)の男性3人組で、1990年代半ば当時新しいレーブスタイルの音楽を披露し1995~96年に旋風的な人気を集めた。
グループのメンバーだけでなく、マネージャーをはじめ所属事務所の社長まで全員クラブDJ出身で構成されていた。
R.ef「이별공식(別れの公式)」
韓国のアイドルグループVIXXが2015年にカバーしている。
1995年デビュー:TURBO

TURBO
1995年のデビュー当時は1期メンバーとしてキム・ジョンナムキム・ジョングクの2人組で1996年には正規2集まで活動していたが、1997年の正規3集からは2期メンバーとしてのキム・ジョングクとマイキーの二人組で活動していた。
2001年に一度グループを解散していたが、2015年、正規6集AGAIN(再び)を発売し、3期メンバーとしてキム・ジョンナム、キム・ジョングク、マイキーの3人組となった。
TURBO「회상(December)」
1995年デビュー:PANIC

PANIC
イ・ジョクとキム・ジンピョが1995年に結成した男性デュオ。
1995年に発表された1集タイトル曲「誰も」はあまり反響を得られなかったが、収録曲だった「달팽이(カタツムリ)」が空前絶後の大ヒットを記録し、色々な歌謡番組で1位を占めることになった。
非主流の感性を歌った「왼손잡이(左利き)」という曲もまた10位圏内に入るなど大人気グループとなった。
PANIC「달팽이(The Snail)」
1995年デビュー:ユッカクス(六角水)

ユッカクス
新興短期大学放射線科に在学していた1995年、MBC川辺歌謡祭で金賞、人気賞を受賞した「흥보가 기가막혀(フンボが呆れている)」という曲でデビューした男性デュオ。
ユッカクス「흥보가 기가막혀(フンボが呆れている)」
1996年デビュー:H.O.T.

H.O.T.
1996年9月7日にデビューした大韓民国の5人組ボーイズグループで、東方神起、BoAなどが所属しているSMエンターテインメント初のアイドルグループでもある。
アイドルグループとしては「史上初」となる記録を多く持っている。
・年間最多アルバムセールスを達成
・放送3社歌謡大賞グランドスラム達成
・最年少自作曲で大賞受賞
・韓国歌手初のMTV VMA受賞
・国内歌手初のソウルオリンピックメインスタジアム単独コンサート
・歴代最大ファンクラブ
・ソウルオリンピックメインスタジアムで5回単独公演
・1998年中国で韓国歌手初アルバム発売
など、伝説的なアイドルグループとして数々の記録を残した。
H.O.T.「We are the future」
1997年デビュー:SECHSKIES

SECHSKIES
1990年代後半に活動した第1世代アイドルで、3年という短い活動期間中、数多くのヒット曲を出し続けてトップクラスに入り、H.O.T.のライバルとしても知られるアイドルグループ。
多数の音楽番組1位をはじめ各種歌謡授賞式本賞はもちろん98年ソウル歌謡大賞で大賞を受賞したこともあるトップクラスのアイドルだった。
Sechskies「Couple」
1997年デビュー:NRG

NRG
1997年10月28日にデビューした大韓民国のボーイズグループ。
正規アルバムは7枚で中国でも300万枚のセールス記録を残し、ファンクラブ数も国内で14万人と男性アイドルグループの中でトップ10入りするグループとなる。
現在までも韓流アイドルの始まりと呼ばれているグループ。
NRG「할 수 있어(I can do)」
1997年デビュー:JINUSEAN
1997年度YGエンターテインメント所属でデビューした。BLACKPINKなどが所属しているYG内では公式的にもジヌションをYGエンターテインメントの1号歌手とみなしている。
大韓民国ヒップホップグループの中で最多アルバムセールス記録を保有しているグループでもある。
JinuSean「말해줘(Tell me)」
1997年デビュー:太四子(TAESAJA)

太四子
歌謡界の貴公子、ダンディボーイと呼ばれいた大韓民国の第1世代アイドル4人組グループ。
1997年10月20日、SBS「充電100%ショー」にデビュー曲「ド」でデビューした。「ド」の人気に支えられ、後続曲「Time」という名曲で1998年4月18日初の1位を獲得したが、所属事務所の経営悪化の理由で完全体活動は2000年に発表した正規4集「跳躍」を最後に、2001年には解散となった。
Taesaja「도(The way)」
1998年デビュー:神話(SHINHWA)
神話
1998年デビューしたアイドルグループ。2003年7月にSMエンターテイメントからグッドエンターテインメントに移籍したが、2011年には本人たちが直接神話カンパニーを設立し独立した。
デビュー以来、これまで一度もグループが解散したり、メンバーの脱退や交代がなかった大韓民国最長寿アイドルグループでもある。 2017年基準で13枚の正規アルバムと7枚の非正規アルバムを発表し、大韓民国ダンスグループ最多正規アルバム発売記録を樹立した。(※日本でもアルバム2枚が10万枚を突破)
神話「Brand New」
【KPOP第1世代:女性グループ】
1996年デビュー:ECO

ECO
エコー(ECO)はポップバラード/R&Bグループで、メンバーはソン・ジヨン、キム・ジョンエ、シン・ジソン。KPOP界の実力派女性ボーカルグループの元祖とも言えるグループ。
ECO「행복한 나를(Happy me)」
1997年デビュー:Baby V.O.X.
Baby V.O.X
第1世代の中で他のガールズグループでは見られないボーカル・ダンス・ラップパートの全てが対応できる21世紀版完成型アイドルグループの構成を備えた唯一のグループ。また、第1世代アイドルの中で最も長く活動したグループでもある。
中国やタイなど東アジア地域で爆発的な人気を集め、第1世代韓流ガールズグループ。
Baby V.O.X.「Get Up」
1997年デビュー:S.E.S.

S.E.S.
大韓民国アイドル産業の主役とも言える大手芸能事務所SMエンターテインメントが野心的に披露した事務所初のガールグループ。
「大韓民国ガールズグループの歴史はS.E.S.から始まった。」この一言で定義が可能なほどガールズグループの歴史全体に及ぼしている影響が大きい。最初の女性アイドルグループであり、最初のK-POPガールズグループでもある。国内だけでなく世界を舞台で活躍する現在のK-POPガールズグループの始まりとなるグループ。
シンドロームやセンセーションと説明されるほど、デビュー当時から歌謡界の流れを変える文化現象を作り出した。
S.E.S「I’m your girl」
1997年デビュー:DIVA

DIVA
大人気グループRoo’Raが暫定解散した1997年、Roo’Raのメンバーだったチェ・リナを中心にLA出身のヴィッキーとニューヨーク出身の末っ子ジニーが合流して結成した女性3人組グループ。
ルーラ解体以後、チェ・リナは昔から憧れていたTLCのようなグループを作りたいという一念でDIVAを企画した。
DIVA「JOY」
1998年デビュー:Fin.K.L

Fin.K.L
第1世代アイドルを代表するガールズグループでライバル格グループだったS.E.S.と共に第1世代アイドルガールズグループの象徴である点、当時バラエティーでも大きく活躍したお笑いテイナーガールズグループの始まりである点、各メンバーの個人活動も色々な分野に広がって成功を成し遂げた点など後輩アイドルたちにも色々と手本になるグループと言われている。
Fin.K.L「영원한 사랑(Eternal love)」
【KPOP第1世代:その他】
第1世代と呼ばれるその他のアーティストについては、代表曲をまとめさせていただきますので、ぜひチェックしてみて下さい♪
Buck「맨발의 청춘(The barefooted young)」
Clon「쿵따리 샤바라(Kung Ddari Sha Bah Rah)」
Idol「바우와우(BowWow)」
언타이틀(UNTITLE)「책임져(Be responsible)」
UNO「첫사랑(First love)」
Eagle Five「Fire」
Han’s Band「선생님 사랑해요(loving my teacher)」
Circle「Sweetest Love」
【まとめ】
この記事では韓国KPOP第1世代について紹介しました。いかがだったでしょうか。
韓国KPOP第1世代のグループたちは、その業績と影響力によってKPOP史上不朽の存在となりました。彼らの音楽とパフォーマンスは多くの人々に感銘を与え、現代のKPOPアイドルグループにも大きな影響を与えています。