BTS「買い占め」疑惑ではない事実?…止まらない逆風のHYBEの危機

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15韓国語の編集長で韓国語ネイティブ『ナ先生』。韓国と日本の両方の大学で学んだ豊富な経験を活かして、韓国で日本語教師として5年間活躍しました。その後、日本の企業において役員や社員に韓国語を教える役割を担い、言語教育の分野での深い知識と経験を積みました。現在は、15韓国語を通じて、日々実用的な韓国語学習コンテンツを提供し、短時間で効果的に学べる韓国語を広めています。

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4月22日に勃発したHYBEの泥沼内紛事態

画像出典:ソウル=Yeonhap News

HYBEの泥沼内紛事態とは、韓国の大手エンターテインメント会社HYBEとその傘下レーベルADORを巡る大騒動です。事件の火種となったのは、ADORの代表ミン・ヒジンがHYBEからの独立を試み、その過程で業務上の背任容疑があると報道されたからです。

この問題はまだ解決しておらず、韓国国内ではこの一連の動きがHYBEによるメディア操作の可能性を指摘する声が高まっています。この状況は、HYBEに対する国民の反感を一層強めることになり、事件への注目が集まり続けています。

HYBEの逆風…止まらないイメージダウンの波紋

HYBEを巡る問題が深まる中、これまでの疑惑が再び注目を浴び、批判の的となっています。特に指摘されているのは、以下の4つの問題点です。

1.BTSのチャート順位を操作するための不正な買い占め行為(サジェギ)の疑惑。
2.SMエンターテインメントを買収するためのメディアとの情報操作(※買収は失敗しました)。
3.カルト宗教とのつながり疑惑。
4.HYBE所属アイドルの歌唱力が大波紋。KPOP業界全体の質の低下への恐れ。

この記事では、4つの問題点の中から特に日本のメディアで取り上げられることが少ない、BTSのチャート順位操作を目的とした不正な買い占め疑惑について、韓国国内の世論を詳細に解説します。

BTSのチャート順位を操作するための不正な買い占め行為の疑惑とは

HYBEに対する一般世論の悪化が進む中で、過去に起きたHYBE関連の疑惑が再び表面化しています。特に、裁判所からの判決文が公開されたことでBTSに関連した7年前の事件が再注目されています。

※以下、JTBCニュースで報じられたBTS買い占めマーケティング事件の判決文一部。

画像出典:JTBCニュース

画像出典:JTBCニュース

BTSに関連する過去の音源買い占め疑惑について、所属事務所であるHYBE(傘下レーベルBigHit Music)は「不適切なマーケティングは一方的な主張に過ぎない」「バイラルマーケティングを行っただけ」と反論していますが、当時の裁判所と捜査機関は「音源チャートの買い占め」「買い占めマーケティング」と明記していたことが確認されました。

なお、公開された判決文に関して法律専門家の解釈まで発表され、買い占めは事実だったということが明らかになっています。

ノ・ジョンオン弁護士: 「音源買い占めバイラルマーケティングと称することは、違法行為を合法と言うのと同じだ」「音源買い占めによる刑事処罰の前例がないことが合法であるとする根拠にはならない。A氏の判決では、音源買い占めマーケティングが行われたことが明確に示されている。

ホン・ジンヒョン弁護士:「恐喝罪とは、相手を脅して恐怖感を煽り、それを口実に金銭を奪う犯罪です。もしマーケティングが違法ではなく、単なるグレーゾーンのオンラインバイラルマーケティングに過ぎないのであれば、被害者が恐怖を感じるとは疑問です。」「裁判所は、もし当該マーケティングが単なるオンラインバイラルマーケティングであれば、裁判所がこれを被告A氏に有利な事情として考慮する理由はないでしょう」「当時の裁判所はマーケティングの違法性を判断することは別として、少なくともそのマーケティングが「買い占めマーケティング」に該当すると見なされたことは明らかである」

不正な買い占め行為の疑惑に対するHYBEの反論

・2017年9月、犯人の恐喝と脅迫において言及された不適切なマーケティング活動は犯人の一方的な主張であり、不正なマーケティングは通常のオンラインバイラルマーケティングを意味する。
・すでに当該事案については2017年に立場を明らかにしている。
・買い占め疑惑は事実無根…法的対応予定。
・BTSの名誉を傷つけ、誹謗する組織的な動きだ。

HYBEとCBS社ノーカットニュースとの質疑応答

CBSノーカットニュース側の質疑:

判決文内で裁判所が「判断」と「証拠リスト」のセクションに「買い占め」と明記している一方で、HYBEは「通常のオンラインバイラルマーケティング」と主張しており、双方の主張が衝突しています。判決文の用語が誤用されたという意味なのか?

△「通常のマーケティング」と主張する根拠は何か?

△被告の主張がただの言い訳でなく、実際に買い占めや不法マーケティングが行われていなかった場合、なぜ関係者は5,700万円もの大金を送金したのか?

△会社やアーティストに大きな打撃を与えかねない脅迫事件を会社に報告せず、個人的に解決しようとするのが一般的なのか?

HYBE側の回答:

判決文に関連して、一部で指摘されている「不正なマーケティング」の疑惑は全くの事実無根です。当社は悪意ある中傷やデマの流布に対して厳しく対処する予定ですので、公式の告知を参照してください。お問い合わせの内容について個別に回答することは適切ではないと判断しています。ご理解いただけますようお願い申し上げます。

(韓国オンラインコミュニティの反応)
▼「判決文の中で明確に「買い占め」と書かれているのに、どうして虚偽の事実だと主張して誤魔化そうとしているの?」2024-04-29 17:53:28
▼「判決文で買い占めをしっかり記載されているのに、買い占めではないから法的対応する!と脅すのは本当に不愉快だ。」2024-04-29 17:55:21
▼「この事務所の音源チャート順位は信用できません。」2024-04-29 17:55:38
▼「裁判所が音源チャートの買い占めを明記。」2024-04-29 17:56:41
▼「判決文に裁判官の判断がはっきりと記されているのに、それを虚偽と言うのは、大衆を盲目だと思っているのか。」2024-04-29 18:00:45
▼「まったく反論できていないことから、買い占めが本当だったことが分かる(笑)」2024-04-29 22:02:42
▼「通常のオンラインバイラルマーケティングなら、なぜお金を払ったのか。8回も役員がお金を払うほど…オウム返しではなく、スッキリと説明してほしい。」2024-04-29 23:25:11
▼「判決文にどう反論するんだ?大韓民国の裁判所と戦うことになるが。」2024-04-30 17:10:51
▼「組織的な誹謗中傷はお前たちがやっていたじゃないか、一人の女性を相手に。」2024-05-01 12:56:59
▼「組織的な誹謗中傷(笑)自己紹介してるね。」2024-05-01 12:57:51

BTSが買い占めマーケティングを批判していた過去の動画が再び話題に

<BTSメンバーの発言一部抜粋>
・「不正な手段もあるかもしれませんが、もっと正しい方法で良い音楽を作るべきではないでしょうか。」
・「2020年代には、制作者の努力と誠意が公平に多くの人々に届くことを願っています。」

(韓国オンラインコミュニティの反応)
▼「BTSは知らなかったはずと言っている人たち、本気でそう思ってるの?精算書類を見ればすぐ分かると思うのに。なら、これまで買い占め疑惑を受けた他の歌手たちはなぜ非難されたの?」2024-04-29 17:43:20
▼「BTSは本当に知らなかったからこういう話ができたのかもしれない。」2024-04-29 17:43:26
▼「厚顔無恥だね、さもありなん、人気が感じられなかったわけだ」2024-04-29 17:45:06
▼「BTSの歌で一番有名な曲って何? aespaのNext Levelよりも有名な曲は?」2024-04-29 17:45:16
▼「裁判で認められた初の買い占めアイドルがこんなことを言ってたなんて、面の皮が厚いね。知らなかったとは、あまりにも都合がいい考えじゃない?」2024-04-29 17:45:50
▼「本当に国の恥だね。買い占めで国連まで行ったんだから。」2024-04-29 17:47:51
▼「恥を知るべきだ」2024-04-29 17:49:03
▼「知らなかったなら、今知ったからには謝るべきだ。自分たちも買い占めがどれだけ悪いか分かっているから批判したんだろう?」2024-04-29 17:55:12
▼「本当にがっかりだ。謝るなり何か対応を。恥ずかしくないの?文化勲章までもらっておいて…」2024-04-29 18:16:10
▼「BTSが買い占めをしたなんて」2024-04-29 20:04:55

BTSの楽曲買い占め疑惑時期:2015年から2017年までの音源チャート順位の変化

発売時期 曲名 音源順位
2013年 N.O 92位
2014年 BOY IN LUV 55位
2014年 Danger 53位
2015年 I NEED U 2位
2015年 RUN 1位
2016年 Burning Up 1位
2016年 Blood Sweat & Tears 1位
2017年 Spring Day 1位
2017年 DNA 2位
※音源順位はチャートイン順位基準

BTSの買い占めはあまり報道されない?HYBEのメディア掌握疑惑

BTSに関する買い占め判決文が公開された後、一般世論の反発が高まる中、数時間にわたって関連する記事が一切報じられなかったことが、HYBEのメディア支配への疑念をさらに強めています。

(韓国オンラインコミュニティの反応)
▼「昨夜から話題になっているのに、まだ一つも記事が出ていないのが不思議」2024-04-28 14:05:42
▼「不思議。こんなに問題になっているのに、記事が一つも出ていないなんて」2024-04-28 14:06:54
▼「本当にすごいよね。買い占めについて報じないなんて」2024-04-28 14:08:29
▼「本当にメディアを掌握してるの?HYBEは何か大きなバックかコネがあるの?サムスンですら何か問題が起きればすぐに記事が出るのに、この状況は何?」2024-04-28 14:10:40
▼「ミン・ヒジンが記者会見を強行した理由がわかったわ… メディアではどうにもできないし、本当に埋もれそうだから記者会見をライブで行って直接対決したんだね」2024-04-28 14:16:43

BTSのファン「ARMY」はHYBEに対し(葬儀用の)供花を送る団体行動に

画像出典:OhmyNews

BTSのチャート操作疑惑についての判決文が公開されてから、一般にその全文がアクセス可能となり、チャート操作が事実であったという認識が広まっています。特に法律専門家たちの間でも、BTSがチャート操作を行ったとの見解が一致している中、HYBEは過去の否定を繰り返すのみで、具体的な反論を避けています。その一方で、BTSのファン(通称:ARMY)は集団で行動を起こしています。

・HYBE社屋前に供花を設置
・トラックデモを実施

もし事実でないなら、HYBEは法律専門家を交えて判決文の内容を明確に反論すべきです。しかし、事務所からは「違う」という主張のみで、十分な説明がなされていません。その結果、すべての批判がBTSに集中し、事務所がアーティストを適切に保護できていないことから、彼らを盾にしているとの指摘が出ています。

ファンの間でも、買い占めマーケティングは事実だと信じる人たちと、それをデマだと考える人たちに意見が分かれていますが、どちらにせよ事務所が明確な回答を提供できていないため、HYBEに対する不信感が不満の主要な原因となっています。

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